建設コンサルタント業界には、生産年齢人口の減少や国土強靭化による業務量の増加、そしてベテラン技術者の退職などの課題を抱えており、業務の生産性を向上させることが急務となっています。
自社におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するだけではなく、業界全体のDX推進に貢献するために、インフラDXの中核ともいえるBIM/CIMに積極的に取り組んでいます。
建設コンサルタント業界には、生産年齢人口の減少や国土強靭化による業務量の増加、そしてベテラン技術者の退職などの課題を抱えており、業務の生産性を向上させることが急務となっています。
自社におけるDX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するだけではなく、業界全体のDX推進に貢献するために、インフラDXの中核ともいえるBIM/CIMに積極的に取り組んでいます。
当社では、平成の初めに道路設計用3次元CADを導入して以来約30年間にわたって土木設計における3次元データ活用に取り組んできました。長年のノウハウ蓄積により、複雑な形状の土木計画であっても高精度な3次元モデルを作成することが可能です。
近年では、国土交通省のi-constructionモデル事務所の業務を通じて技術を更に強化しており、インターチェンジ等の複雑な土工形状であってもICT施工用の3次元データを作成することも可能となりました。
また近年では、CIMソフトのカスタマイズ機能を活用して、3次元モデル作成の効率化・自動化にも取り組んでいます。
従来の手法であれば丸一日を要する作業を数分で処理できることもあり、大きな効率化の可能性を感じています。
BIM/CIMモデルを活用して、写実的なVR(バーチャルリアリティ)のコンテンツを作成することも可能です。
従来はこのようなコンテンツを作成するためだけに3次元モデルを作成していましたが、BIM/CIMモデルを流用すれば下記のようなコンテンツを短時間で作成することが可能です。
将来に向けて、BIM/CIMの更なる活用についても研究を行っています。
以下の画像は、メタバース上に構築した仮想会議室や仮想展示会場にBIM/CIMモデルを配置して、遠隔コラボレーションを行っている例です。
コロナ禍によりテレワークが一般化する時代が到来しましたが、現状の2DディスプレイによるWeb会議は、対面会議に比べてコミュニケーションの質が低下せざるを得ません。
メタバースを活用したVR会議では、対面会議に近い感覚でのコミュニケーションが可能であり、さらに実物大かつ立体視でBIM/CIMモデルを閲覧することが可能です。あたかも完成現場見学会に参加している感覚で、設計中の計画を眺めて議論することが可能となります。
メタバース:コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間のこと