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第18回景観・デザイン研究発表会で論文発表しました

土木学会 景観・デザイン委員会主催の第18回景観・デザイン研究発表会が開催され、当社の技術者は河川と景観の「調査・研究部門」で論文発表しました。
「景観・デザイン研究発表会」は、従来の学術研究のみならず、デザイン作品や計画・マネジメント、評論など、景観・デザインについて幅広く議論する場として、開催されています。

 

【発表概要】


発表者:
コンサルタント事業部 河川・地域環境部 日比野 翔悟
テーマ:集落における利水・治水の景観と意識 一石川県川北町を対象として一
概 要:流域治水への転換が求められる現在、手取川扇状地を対象に、利水・治水に関わる生活習慣や知識とその継承に関わる課題を把握し、人と水との関係性の再構築にあたっての水路景観の意義を考察した。
過去と現在の人と水との関わり方と地域学習内容を対照させると、集落単位で異なる日常的な水利用や知識の継承は地域学習で十分に補えていないことが明らかになった。また水路景観構造調査から現在の水路景観には、かつての集落の人と水との関わりを読み解ける要素はほとんど残されていないが、目にする機会の多さや日常的な関わりがうかがえ、水・緑の空間が集落内に存在していることがわかった。今後は、石積水路や植栽のある水路などかつての水との関わりを想起させる景観を、住民に身近な水として意識させるきっかけとして検証し、水路景観の活用手法を検討したい。

第18回景観・デザイン研究発表会で論文発表しました | 技術情報
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