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第32回 建設コンサルタント業務技術発表会で発表しました

(一社)建設コンサルタンツ協会 中部支部主催の「第32回 建設コンサルタント業務技術発表会」が開催されました。
今回は論文集36編のうち、業務技術部門20編・プレゼンテーション部門4編が発表され、当社からはプレゼンテーション発表に1名が参加しました。

 

【発表概要】


(河川、都市計画:プレゼンテーション部門)
発表者:
コンサルタント事業部 交通基盤計画部 中村 彰男
テーマ:生物化石を用いた約300万年前の日本海の古環境復元
概 要:新第三紀鮮新世(今から約350~260万年前)は急激な温暖化や寒冷化などの気候変動が世界規模で起きていたとされている。この時代の気候変動は現在の温暖化に通ずるものがあり、将来の気候変動を予測するうえで重要な時代である。この頃の日本海の地理や海流は現在と大きく異なっていたと考えられているが、具体的な違いは明らかになっていない。そこで、本研究は新潟県胎内市―新発田市の鮮新世の地層から産出した微小甲殻類の一種である貝形虫化石を使い、①群集解析によって当時の日本海の環境を考察、②貝形虫殻の化学分析によって当時の日本海の水温の定量値を復元、以上2つの成果から日本海の海洋変遷を明らかにする。①によって、当時の海水準や水温が変動していたことが明らかになった。また、②から当時の日本海の水温の定量値が算出され、水深200m付近では5℃前後、100m付近では17~5℃で変動していることが推察された。

第32回 建設コンサルタント業務技術発表会で発表しました | 技術情報
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