news

土木学会全国大会 第77回年次学術講演会で論文を発表しました

令和4年度 土木学会全国大会第77回年次学術講演会が開催され、当社の技術者は3部門6タイトルで論文を発表しました。

土木学会全国大会 第77回年次学術講演会で論文を発表しました | 技術情報
土木学会全国大会 第77回年次学術講演会で論文を発表しました | 技術情報
土木学会全国大会 第77回年次学術講演会で論文を発表しました | 技術情報
土木学会全国大会 第77回年次学術講演会で論文を発表しました | 技術情報

【発表概要】

(設計技術)
発表者藤井 孝文、髙橋 篤史、川合 裕之
論文タイトル令和2年7月豪雨により被災した国道41号小坂町門坂の災害復旧について(その1)-被災の概況とそのメカニズム-(その2)-復旧計画-(その3)-施工計画-
概 要令和2年7月8日、岐阜県下呂市小坂町門坂地区の国道41号が豪雨により飛騨川へ流出し、全面通行止めになった。令和2年8月17日にコンクリート詰の大型土のう擁壁による応急復旧で1車線片側交互通行を、令和3年7月28日にもたれ式擁壁による本復旧で2車線供用を開始した。今回の発表では、この災害復旧における被災の概況と被災メカニズムの分析、応急復旧、本復旧に関する調査・設計、現場で生じた課題と対応について、3報の論文で報告しました。


(土木教育一般)
発表者牧野 徹
論文タイトル実務家教員による建設系高専生向けインフラメンテナンス導入講座の開発と実践(その2) ~コンクリートの一生~
概 要人生100年時代を迎え、生涯学習や学び直しが重要となっており、豊富な実務経験や高度な実務能力を有する実務家教員の必要性が高まっている。筆者らは、「KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築」が実施する『実務家教員育成研修プログラム』の第1期生として約8ヶ月間、実践的なカリキュラムを受講し、建設技術者として‘教える技術’を修得した。 今回の発表では、3~4人にグループ分けして行われた「建設系高専生に向けたインフラメンテナンス導入講座」の開発と実践で、筆者らのチーム「コンクリーズ」が高専生に伝わる講座にするために苦労した点や工夫した点などについて報告しました。


(フィルダム)
発表者:平田 武史
タイトル:堤体の液状化危険箇所と堤防天端舗装の亀裂の関係性について
概 要堤防の閉封飽和域は、堤体の荷重等により基礎地盤に圧密沈下が生じて、堤体内に飽和域が形成される状態を指し、堤体内液状化の一要因とされる。本研究では、液状化危険箇所の抽出における、堤防天端舗装の縦断方向に亀裂を生じさせる要因の多面的な検証を目的として、①築堤経緯、②基礎地盤の地層分布、③旧地形の3点に着目して、その影響を検討したことについて報告しました。


(リニューアル)
発表者:河合 浩史
タイトル:変位計を用いたコンクリート橋のひずみ計測
概 要既設橋梁の主桁耐荷力照査についは「既設橋梁の耐荷力照査実施要領(案)」を用いて補強要否の判断を行うが、最終段階では、応力頻度測定や載荷試験による耐荷力照査が必要となる。特に、RCT桁橋では「応力頻度測定実施要領(案)」に従い、桁下フランジのコンクリートの主鉄筋付近を斫り、鉄筋にゲージを貼付して計測を行う必要があり、時間と労力がかかるだけでなく、主桁本体を傷つけることにもなる。今回の発表では、コンクリートの斫りを行わず、簡易的に設置できる既存の変位計を用いて、コンクリート桁の鉄筋(鋼線)ひずみを計測する手法を提案し、その精度の検証結果から、今回提案した計測手法が有効であることを報告しました。